秋保温泉に滞在することになったので、周辺の観光を探す。
すると、秋保温泉のど真ん中に渓谷があるとのことが。というか、横を流れてる川がそうなのか。
“両岸の秋保石を浸食しながら流れる水が、急流となったり深い淵となったり、変化に富んだ峡谷の風景を楽しめる。磊々峡の名は、1931年(昭和6年)夏目漱石の門人でドイツ文学者の小宮豊隆が名付けた。覗橋の上下約1km。 秋保温泉入り口の交差点(覗橋)から下流に650mの散歩道が整備されている。散歩道を歩くと奇面巌(きめんいわ)、八間巌(はちけんいわ)、時雨滝(しぐれたき)、天斧岩(てんおのいわ)など、見れば思わず納得してしまう名前が付けられた岩場や滝があり、それらを探して歩くのも楽しみの一つ。散歩道の中ほどにはベンチや東屋もある。雨上がりなどには足元が滑りやすくなり危険ではあるが、水量が増して流れが激しい、雄々しい磊々峡を楽しむこともできる。 遊歩道に入るには、秋保・里センターに車をとめ、川沿いの散歩道から秋保温泉入り口の交差点にかかる「のぞき橋」脇のから入るのが便利。”
さっそく、秋保の里センターに行ってみる。秋保の里センターは、仙台駅からバスで50分程度。有名なおはぎのさいちもここからすぐ。
正面はビジターセンターになっていて、入ると秋保の観光案内の展示がある。カルチャーセンターと軽食のレストラン併設。といっても、あんまり遅い時間まではやってないけど。
この里センターの裏手に回ると、川沿いを歩くことができる。その道を通って、のぞき橋へ。
覗橋(のぞき橋)につくと、両方の峡谷をのぞける。かなり深い。新緑の時期や紅葉の時期はまた趣があるのだろう。
と、橋から磊々峡に入る入口のところに、何やら立札が。2014年1月に、ここから下を見たときに見えるハートのくぼみが恋人の聖地認定されたそうだ。どうなんだ、それ。
入り口横に階段があって、くぼみのそばまで行けるので行ってみた。現在はくぼみにたまった水に氷が張っている。確かにハート形に見えるけど、あれは人為的なものではないのかなあ。どうなんだろう。
遊歩道を歩きながら、対岸やら川面を覗き込む。対岸は、巨大な岩の塊の上に、ちょぼちょぼと民家やホテルが見える。安定した岩盤なんだろうと思うくらい。そして、川面には巨大な岩石が、どん、どん、とある。
川が侵食してとかいう滑らかさのある流れの岸と、たぶんオーバーハングが崩れたであろう巨石の角のある平面的な断面の対比が面白い。
たとえば、今とおってきた遊歩道の岩の下を見ると、巨大な岩したが広く開いてしまっている。浸食が進んで岩の下が弱くなれば、いつかはこの岩も下に落ちるんだろう。数年後とかではないかもしれないし、この前の震災でも大丈夫だったんだし、今ただちにどうなるというわけじゃないけど。
先に進むにつれて、だんだんと開けた場所に出てきた。あの砂利のあたりなら、少し川面で遊ぶこともできるかもしれない。
と、そろそろ終点に近づいたところで、またインパクトのある巨石が。天斧岩(てんおのいわ)というらしい。挟まった倒木がまた、強烈な印象を与える。岩が落ちて割れたのか、岩の周りを川が侵食して力がかかって割れたのか。
この先まで歩くと、遊歩道は終わって車道と合流する。実は、磊々峡のバス停や磊々峡入口の看板はこちらにあるのだけれど、バス停から入口まではガードレールのない車道を歩いてくる必要があったり、ちょっと危険なので、のぞき橋側から入るのをお勧めする。
遊歩道はそれほど長くないけれど、この時期にすれ違った人は、犬の散歩をしていた1人のみ。寒いし、だれもいないような感じ。
だいぶ日も暮れてきたので、もとの道を戻って宿に帰る。のぞき橋のハートはライトアップされていると聞いたのだけれど、まったくそんな気配はなし。もっと遅い時間なのか、あるいは時期がわるいのか。
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